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CPAが相場の2倍でも気づかないのは、点検する役割が無いから

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数字が並んだ広告の管理画面を、虫めがねで拡大している図。誰も点検していない獲得単価を表している

CPAは、急に跳ね上がるわけではありません。少しずつ上がり、報告のたびに理由が添えられ、そのまま数か月が過ぎます。原因が分からないからではありません。その数字が妥当かどうかを点検する役割が、社内の誰にも割り当てられていないからです。

この記事では、CPAが高い状態に気づく話を書きます。獲得単価が競合相場の2倍以上になったまま回り続けている施策は、実際にあります。何を見れば気づけるのかを、後半で書きます。

この記事でわかること

  • CPAが高くなる原因は出そろっている。それでも直らないのは、点検する役割が無いため
  • 相場と比べる前に、自社の許容値を成約単価から割り戻す。物差しが無ければ高いとも言えない
  • 運用側は「そもそも高い」と言いにくい立場にある。だから発注側が別の物差しを持つ

この記事は広告効果測定の一部です。

目次
  1. CPAが高騰する原因は、もう分かっている
  2. 目標が決まっていないCPAは、高いかどうかを判定できない
  3. 許容CPAは、成約した単価から割り戻す
  4. それでも相場を知りたいときは、聞く先が3つある
  5. 気づけないのは、点検する役割が空いているから
  6. 運用する人は、自分の数字を「高い」と言い出しにくい
  7. 発注する側は、管理画面の数字をそのまま受け取る
  8. 誰も嘘をついていないのに、高いまま続く
  9. なぜこの役割は、放っておくと空くのか
  10. 相場より高いと言いにくい立場の人が、数字を持っている
  11. 発注側が持てる物差しは、管理画面の外にある
  12. 相場の倍の獲得単価を見つけたときに、実際に見た数字
  13. 見つけたきっかけは、広告の数字ではなかった
  14. 並べてみると、CPAの意味が変わった
  15. 見つけた後は、報告の形を変えた
  16. CPAを下げる前に、点検する担当と頻度を決める
  17. 1. 点検する人を1人決める
  18. 2. 点検する頻度を決める
  19. 3. 点検で見る数字を決めておく
  20. 点検の場では、次の3つを聞く
  21. いつから始めるか
  22. CPAが高くても、すぐ動かないほうがよい場合
  23. データが少ない時期のCPAで判断しない
  24. 業種別の相場を絶対視しない
  25. 高いと分かっても、止めるかどうかは別に判断する
  26. 点検の場が、報告会になっていないか
  27. 点検役を置いても、権限がなければ動かない
  28. 外から点検役を借りるという選択もある
  29. まとめ:今日、1つだけ確かめてみてください

CPAが高騰する原因は、もう分かっている

CPAの高騰について検索すると、上位の記事はどれも原因を整理してくれています。5本のうち4本が原因を扱っていました。中身もほぼ同じで、次の4つに集約されます。

原因の種類何が起きているか
外部の要因競合の入札が強まった。季節で需要が動いた
設計の要因ターゲットやキーワードが広すぎる。狙いとずれている
着地の要因広告からの遷移先(LP)が弱い。訴求が合っていない
測り方の要因計測の設定が間違っている。同じCVを二重に数えている

4つのうちどれなのかは、次の順で確かめると早く切り分けられます。

  1. 同じ期間で、表示回数とクリック単価がどう動いたかを見ます。クリック単価だけが上がっていれば、外部の要因(競合の入札)の可能性が高いといえます
  2. クリック単価が変わっていないのにCPAが上がったなら、着地(LP・訴求)か設計(ターゲット)のほうです
  3. どちらも動いていないのにCPAだけ上がったなら、測り方を疑います。計測タグの重複や、CVの定義が変わっていないかを見ます

どれも正しい整理です。問題は別のところにあります。高騰の原因が分かっているのに、CPAは高いまま続く。これはなぜなのか。

問題は別のところにあります。高騰の原因が分かっているのに、CPAは高いまま続く。これはなぜなのか。

目標が決まっていないCPAは、高いかどうかを判定できない

「CPAが高い」と言うとき、何と比べていますか。

CPAが8,000円だったとします。これは高いのか、安いのか。比べる相手がなければ、答えは出ません。

比べ方は2通りです。

  • 他社の相場と比べる(同じ業種の平均はいくらか)
  • 自社の許容値と比べる(自社の粗利で、1件いくらまで払えるか)

ところが、業種別のCPA相場が公開されている例はほとんどありません。上位5本のうち、業種別の相場に触れていたのは1本だけでした。

理由は、CPAが条件の掛け算で決まるからです。

条件CPAへの効き方
媒体検索・SNS・ディスプレイで単価の桁が変わる
商材の単価単価が高いほど、許容できるCPAも上がる
成果地点資料請求と問い合わせでは、同じ広告でも数倍違う
地域・時期商圏が狭いほど競合が集中する。繁忙期は入札が上がる

この4つが違えば、同じ業種でも数倍ずれます。だから「業界平均」という数字は、あっても自社に当てはめにくい。

そうすると、残るのは自社の許容値のほうになります。

許容CPAは、成約した単価から割り戻す

私が関わったB2Bの案件では、この許容値が決まっていませんでした。

代理店からは「獲得単価が3割下がりました」という報告が届きます。数字そのものは正しい。ただ、下がった先が高いのか安いのかを言う基準がありませんでした。

許容値が決まっていないと、下がっても上がっても判定できません。成約単価から商談率・問い合わせ率で割り戻す手順は、CPAが下がったのに売上が増えない理由に書きました。この記事では、その許容値を誰が、どの場で見るかを扱います。

この物差しがあれば、「CPA8,000円」は許容値の8割と読めます。無ければ、高いとも安いとも言えません。

それでも相場を知りたいときは、聞く先が3つある

自社の許容値が先だと書きましたが、相場を知ること自体は無駄ではありません。取り方は3つあります。

  • 運用している代理店に直接聞く。同業種を何社も見ているので、肌感を持っています。聞かれれば答えてくれることが多いです
  • 媒体の管理画面にある推奨値を見る。入札の目安として、媒体側が提示している数字があります。ただし媒体の都合が入るので、参考値として扱います
  • 同じ商材で複数の代理店から見積もりを取る。想定CPAが提示されることがあります。数字そのものより、根拠を説明できるかどうかを見ます

どれも決定打にはなりません。相場は自社の許容値を補強する材料であって、判断の軸にはしない。この順序を逆にすると、他社の平均に自社を合わせにいくことになります。

この章のまとめ

業種別のCPA相場はほとんど公開されていない。だから比べる相手は自社の許容値になる。許容CPAは成約単価から各段階の比率で割り戻して出す。相場は補強材料として、代理店・媒体・相見積もりの3つから取る。

気づけないのは、点検する役割が空いているから

ここからが本題です。

許容CPAを決めれば、高いかどうかは分かります。では、それを誰が見ているのか。

多くの会社で、点検の役割は空白のままです。

運用する人は、自分の数字を「高い」と言い出しにくい

CPAの数字を毎日見ているのは、運用の担当者です。代理店に任せていれば、代理店の担当者です。

その人たちは、広告の改善提案はします。入札を調整しました、広告のクリエイティブを差し替えました、キーワードを整理しました。数字が動けば報告も来ます。

ただ、「そもそもこのCPAは相場より高い」とは言いにくい。自分が運用している数字だからです。不誠実だからではなく、立場上そうなるからです。

発注する側は、管理画面の数字をそのまま受け取る

一方、発注する側は広告運用の月次報告を受け取ります。CPAが下がった、CTRが改善した、CVRが上がった。

数字は全部そろっています。そろっているので、疑う理由が見つかりません。

比べる相手を持っていないと、報告された数字は妥当な水準として通ります。前月比で下がっていれば、なおさらです。

誰も嘘をついていないのに、高いまま続く

運用側は改善を続けています。発注側は報告を受け取っています。どちらも仕事をしているのに、CPAの高騰に誰も気づかない。 相場の2倍になっていても同じです。

担当者を替えても直りません。役割が空いているだけなので、次の人が入っても同じ場所が空いたままになります。

なぜこの役割は、放っておくと空くのか

点検は成果が見えにくい仕事だからです。

広告を運用すれば、数字が動きます。改善すれば報告できます。一方で点検は、「問題がなかった」という結果になることが多い。何も見つからなければ、何もしなかったように見えます。

だから、忙しくなると最初に省かれます。省いても、その月は何も起きません。起きないまま数か月が過ぎて、気づいたときには相場の倍になっています。

成果が見えにくい仕事ほど、担当と頻度を先に決めておく必要があります。 誰かが気づいたらやる形にすると、必ず消えます。

上位5本の見出しをすべて読みましたが、この「気づけない」という状態に触れた記事はありませんでした。原因の一覧と改善の方法は、むしろ競合のほうが厚く書いています。抜けているのは、原因を知っている人と、それを点検する人が別だという視点です。

この章のまとめ

運用側は自分の数字を「高い」と言い出しにくい。発注側は比べる相手を持っていない。誰も嘘をついていないのに、CPAは高いまま続く。

相場より高いと言いにくい立場の人が、数字を持っている

もう少し構造を掘ります。

この問題がやっかいなのは、比較材料を持っている人と、それを使いたい人が別だという点にあります。

何を持っているか何を持っていないか
運用側(代理店・担当者)他社の運用実績。相場の肌感発注側の粗利・成約単価
発注側(事業の責任者)粗利・成約単価・許容値他社の相場との比較材料

代理店は同じ業種の広告を何社も運用しているので、「この単価は高いほうだ」という感覚を持っています。とはいえ、その感覚を自分から差し出す動機は弱いままです。

発注側は自社の許容値を出せますが、他社と比べる材料がありません。

持っている材料が食い違うかぎり、運用側と発注側のどちらか一方に任せても、点検にはなりません。 だから発注側が、自分で持てる物差しを用意する必要があります。

発注側が持てる物差しは、管理画面の外にある

広告の管理画面が数えてくれるのは、申し込みが入ったところまでです。その先で受注になったかどうかは、営業が持っています。

この2つをつなぐと、管理画面の中では見えない差が出ます。同じCPAでも、成約につながっている経路と、そうでない経路が分かれます。

これは他社との比較ではありません。自社の中での比較です。相場を知らなくても、経路ごとの優劣は判定できます。

自社の中で比べられる軸は、少なくとも4つ取れます。

比べる軸何が分かるか
経路別(媒体・キャンペーン)どの入口から来た人が成約しているか
時期別(前年同月)季節の影響を除いて、実力が上がっているか
商材別同じ広告費でも、どの商材が回収できているか
成果地点別資料請求と問い合わせで、成約率がどれだけ違うか

4つとも、他社のデータを一切使いません。 相場が手に入らなくても、今日から始められます。

とくに2つ目(前年同月)は見落としがちです。前月比だけを見ていると、季節の山谷を実力の変化と読み違えます。

データの持ち方についてはデータ活用の考え方にも書きました。

相場の倍の獲得単価を見つけたときに、実際に見た数字

実際の話を書きます。

ある案件で、獲得単価が競合の相場の2倍以上になっている施策を見つけました。管理画面の数字だけを見ていたときには、相場の2倍までずれているとは分かりませんでした。

見つけたきっかけは、広告の数字ではなかった

きっかけは営業側の情報でした。

申し込みは取れていました。件数も目標に近い。それなのに、受注が伸びていない。この違和感から、両方を並べました。

突き合わせに使ったもの。 大がかりなことはしていません。用意したのは3つだけです。

用意するものどこにあるか
広告の管理画面から出した申し込みの一覧広告の担当者・代理店
営業が持っている成約の一覧営業部門
2つをつなぐ列(会社名・メールアドレス・申し込み日)どちらにもある

このつなぐ列がないと、突き合わせができません。今の運用で持っていなければ、つなぐ列を足すのが最初の作業になります。計測ツールを検討するのは、その後で構いません。

並べてみると、CPAの意味が変わった

並べたところ、経路によって成約率が大きく違いました。

件数が取れている経路の成約率が低く、件数の少ない経路のほうが成約につながっていました。申し込み1件あたりのCPAは似ていても、成約1件あたりで見ると数倍の差が出ます。

このとき初めて、相場の2倍という状態が見えました。管理画面の中のCPAではなく、成約まで通したCPAで見たからです。

やったことは、社内にすでにあるデータを人が突き合わせただけです。新しいツールは入れていません。

見つけた後は、報告の形を変えた

数字が出た時点では、まだ「高い」という事実があるだけです。そのまま持っていっても、話は進みませんでした。

そこで、報告の形を変えました。

変える前変えた後
「この施策のCPAが高い」「成約1件あたりで見ると、A経路はB経路の◯倍かかっている」
「改善してほしい」「B経路に寄せると、同じ予算で成約が◯件増える計算になる」

同じ数字でも、成約を単位にすると事業側の言葉になります。 広告の指標のままだと、広告の担当者の話にしかなりません。

止めるかどうかまで踏み込んだ経緯は、広告費を止める判断基準のほうに書きました。

この章のまとめ

相場の2倍という状態は、広告の管理画面だけでは見えなかった。営業が持つ成約情報と突き合わせて初めて分かった。必要だったのは3つの資料と、それをつなぐ列だけ。

CPAを下げる前に、点検する担当と頻度を決める

下げる手の前に、決めることがあります。点検する人、頻度、見る数字です。入札の調整、キーワードの整理、広告クリエイティブの差し替え、LPの改善。どれも有効です。

その前に、決めることがあります。

1. 点検する人を1人決める

運用する人とは別に置きます。同じ人が運用と点検を兼ねると、さきほどの「言い出しにくい」関係がそのまま残ります。

必要なのは広告の知識ではありません。粗利と成約単価を知っていて、他部門と話ができる人です。判断の材料は運用側が出せます。

2. 点検する頻度を決める

毎日見る必要はありません。CPAは日次では大きく振れるので、短い期間で判断すると誤ります。

月に1回、許容値と実績を並べる。それだけで、ずれが数か月続くことは防げます。

3. 点検で見る数字を決めておく

見る数字を決めずに会議を開くと、そのとき目についた数字の話で終わります。最低限、次の3つを並べます。

  • 許容CPAと、実際のCPA
  • 申し込み件数と、そのうち成約になった件数
  • 経路別の成約率

3つ目が出せない場合、それはまだ突き合わせができていないという意味です。申し込みと成約をつなぐところが、最初の課題になります。

点検の場では、次の3つを聞く

数字を並べたあと、次の3つを聞くと、報告の中身が変わります。

  • 「この数字は、何と比べて良い(悪い)のですか」 — 前月比なのか、許容値なのか、他社なのかをはっきりさせます
  • 「申し込みのうち、何件が成約になりましたか」 — 広告側が答えられなければ、営業側とつながっていません
  • 「この単価は、他社と比べて高いほうですか」 — 代理店は他社の運用も見ています。聞かれれば答えられることがあります

3つ目は、聞かなければ出てきません。言い出しにくいだけで、知らないわけではないからです。

広告そのものの運用設計は運用型広告の考え方、数字の見方の全体像は効果測定の考え方に整理しています。

いつから始めるか

「まず計測を整えてから」と考えて、着手が遅れることがあります。

順序は逆で構いません。いま出せる数字だけで、1回やってみる。許容CPAが出せなくても、経路別の成約率が出せなくても、その場で「何が出せないか」がはっきりします。出せないものが、次に埋める場所です。

完璧な状態を待つと、たいてい始まりません。ずれは待っている間も広がります。

この章のまとめ

点検する人は運用する人と別に置く。頻度は月1回で足りる。見る数字は許容CPA・成約件数・経路別の成約率の3つ。計測が整うのを待たず、出せる数字だけで1回やってみる。

CPAが高くても、すぐ動かないほうがよい場合

最後に、この方法が向かない場面を書きます。

データが少ない時期のCPAで判断しない

配信を始めた直後は、CPAが大きく振れます。高騰しているように見えても、母数が足りていないだけのことがあります。クリックが数十件、申し込みが数件という段階の数字は、ほとんど参考になりません。

点検の頻度を月1回にしているのは、この振れをならすためでもあります。

業種別の相場を絶対視しない

「業界平均のCPAは◯◯円」という数字を見かけることがあります。その多くは、出所と条件を確かめられません。

媒体・商材・単価・地域が違えば、CPAは簡単に数倍変わります。他社の平均に自社を合わせにいく必要はありません。 比べるべきは自社の許容値です。

高いと分かっても、止めるかどうかは別に判断する

認知が目的の広告なら、獲得単価だけで止めません。点検で分かるのは「高いかどうか」までです。止めるかどうかは、別の合意になります。

止めるかどうかの決め方は、広告費を止める判断基準に分けて書きました。この記事は「気づく」ところまでです。

点検の場が、報告会になっていないか

点検を始めても、しばらくすると形だけになることがあります。

見分け方は簡単です。その場で「では、どうするか」が決まっているかどうか。数字を読み上げて終わっているなら、それは点検ではなく報告会です。

点検の目的は、許容値とのずれを見つけて、次の一手を決めることにあります。ずれが無ければ5分で終わって構いません。毎回1時間かけているなら、たぶん別のことをしています。

点検役を置いても、権限がなければ動かない

もう一つ、置き方に注意があります。

点検役を決めても、その人に何の権限もなければ、見つけたずれは報告で終わってしまいます。「CPAが許容値を超えています」と伝えて、そこで止まる。次の月も、同じ報告が出ます。

必要なのは、見つけたときに次の一手を決められる立場でした。予算の配分を変えられるか、施策を止める提案を通せるか。権限まで含めて置いてください。

若手に任せる場合は、決裁できる人とセットにするのが現実的でしょう。数字を見るのは若手、決めるのは責任者、という分け方であれば回ります。

外から点検役を借りるという選択もある

社内に置きにくい場合、外部の人間に点検の役割を持たせる方法もあります。費用の目安はCMO代行の費用相場と内訳にまとめました。

まとめ:今日、1つだけ確かめてみてください

CPAが高い原因が分からないのではなく、それを点検する人が決まっていない。この記事で書きたかったのはそこです。

いま出している広告について、次の5つを確かめてみてください。手元の資料を開けば、10分ほどで分かります。

  • 許容CPAが決まっているか。決まっていなければ、報告の数字が良いのか悪いのかを判断できません
  • その数字は成約単価から割り戻したものか。他社の相場を借りていると、自社の粗利と合いません
  • CPAの妥当性を点検する人は誰か。運用する人と同じなら、点検役は空いたままです
  • 点検の頻度は決まっているか。月1回で足ります
  • 申し込みの先(成約)まで追えているか。追えていなければ、経路の優劣が判定できません

3つ目に名前が入らなかったら、そこが最初に埋める場所です。CPAを下げる打ち手を増やすより先に、誰が点検するかを決めてください。

決めるのは、大げさな話ではありません。次の定例で「CPAが妥当かどうかを見る役は誰にしますか」と一度聞けば、その場で決まることも多い。もし決まらなければ、それ自体が今いちばんの課題です。

点検役を置いた月から、報告の中身は変わります。数字を読み上げるだけの場ではなくなり、「何と比べて、どうするか」を話す場になります。CPAが下がり始めるのは、たいていその後です。

数字の設計から一緒に見直したい場合は、効果測定の考え方もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

たけまるマーケティングディレクター

事業会社で17年、マーケティングの現場と決裁の場にいました。広告・コンテンツ・データのどれか一つではなく、売り方全体を決める側から見た話を書きます。